トラウマに対するボディ・コネクト・セラピー——急性期と複雑性の2症例にみる臨床応用
Body connect therapy for trauma: Two case reports illustrating clinical applications across acute and complex presentations.
この研究についてボディ・コネクト・セラピーを開発した藤本昌樹氏による、対照群のない2症例の報告です。著者自身が治療を担当しており、仮説を生み出すための臨床例として提示しているため、効き目の確立には対照研究が必要だと述べています。開発者自身による実施のため、技法が最も整った条件で行われている可能性があります。
効果を検証した研究症例報告・事例研究
- 著者
- Fujimoto M.
- 掲載誌
- Explore (New York, N.Y.)
- 巻号ページ
- 22巻3号 論文番号103369
- 発行年月日
- 2026年2月26日
- PMID
- 41818925
- 技法
- BCT
- 研究デザイン
- 症例報告・事例研究
この研究のまとめ
P|対象
2名の女性。症例1は同僚の自死後に急性ストレス反応を呈した20代半ば、症例2は前言語期の愛着の断絶と世代間伝達に根ざす発達性トラウマをもつ40代後半。
E|介入
BCT(ボディ・コネクト・セラピー)。日本で生まれた身体志向の心理療法で、眼球運動・経穴刺激・身体への働きかけを統合する。「からだに委ねる」という考え方に立ち、身体が治療過程を導くとする。症例1はTFT・サイドボディコネクト(SBC)・ディープボディコネクト(DBC)・BCタッチ、症例2はBCタッチ・BCパーツワーク・姿勢固定プロトコルを用いた。
C|比較
比較対照:なし。対照的な2症例の記述。
O|結果
症例1は4セッションで症状が消失し、症例2は約3年の治療で改善が持続した。著者らは、BCTが急性・複雑性いずれのトラウマにも適用しうる柔軟な身体中心のアプローチである可能性を示すとしている。ただし本報告は治療効果の証拠ではなく仮説を生み出すための臨床例の提示であり、効力の確立には対照研究が必要であると述べている。
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