ホログラフィートーク

 ホログラフィートークは、本邦の嶺輝子により開発された心理療法です。軽催眠を用いて、クライエントの課題の源泉にあるトラウマ・葛藤に直接アプローチし、クライエントの内なる希望を催眠下で実現することで、固着した葛藤の解消と人間的成長を図ります。

 弊社代表は嶺先生の指導の下ホログラフィートークの習得に取り組み、初代トレーナー3名のうちの1人です。精神神経学会でもホログラフィートークの効果についての口頭発表を複数回行っています。

ホログラフィートークのメリット

 ホログラフィートークのメリットは、治療構造のシンプルさ、そして催眠が介在することによる治療効果の大きさといった点が挙げられます。広範性の心理的逆転というテーマを取り扱うことにより、他の技法では解決のつかなかった大きな情動的な困難を覆す力があります。

ホログラフィートークのデメリット

 課題場面に直接踏み込むことから、一時的に大きな活性化が生じるため、セラピストには大きな胆力と覚悟が求められます。また、技法と治療構造のシンプルさや、自我状態療法に類似した構造を持つために、治療を重ねていくとクライエントの側にマンネリズムを感じる可能性があります。そのほか、催眠感受性がかなり低い方ですと、治療効果が少し下がるかもしれません。また、カウンセリングのように時間をかけないため、変化が比較的急激という側面もあります。

ホログラフィートークが向いている人

 心理的課題を抱えており、問題を早く改善したいと思う方。あるいは、かなり重度のトラウマを抱えた方が、他の心理療法の前に数回受けるという形が望ましいと思われます。