侵食された自我状態と、見えない橋渡しの導入法

The vaded ego state and the invisible bridging induction.

この研究について治療の効果ではなく、自我状態療法の考え方と技法を説明したものです。抄録には成績の数字が示されていません。
対象:PTSD論説・コメンタリー
著者
Emmerson G.
掲載誌
The International journal of clinical and experimental hypnosis
巻号ページ
61巻2号232-50頁
発行年月日
2013年
PMID
23427846
技法
EST
研究デザイン
論説・コメンタリー

この研究のまとめ

P|対象

心理的な嗜癖・強迫症・パニック症・PTSDなどを抱える人。

E|介入

「見えない橋」の導入技法。恐怖や拒絶に圧倒された自我状態(vaded ego state)の身体的な体験を催眠導入の焦点とし、その状態をもたらした元の感作的な出来事への橋渡しとする。

C|比較

比較対照:なし。自我状態理論の概念枠組みの提示と、そこに位置づけた技法の記述。

O|結果

本稿は、自我状態療法がパーソナリティは複数の部分から成るという前提にもとづくこと、人がある状態から別の状態へ切り替わるとき、自我同一化は保たれたまま感情・知性・自信・技能の水準が変わることを整理している。恐怖や拒絶に圧倒された自我状態は、それが主導的になると正常な機能と情緒的な安定を妨げる。これらの状態が担う苦悶が、心理的な嗜癖・強迫症・パニック症・PTSD・愛される値打ちがないという感覚・極端な競争心などの根本原因であるとしている。本稿はこの状態を異常心理学のなかに位置づけ、「見えない橋」の導入を記述している。

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