ブレインスポッティング——持続的注意、脊髄視床路、視床皮質処理、そしてトラウマ体験によって断たれた適応的な方向づけの回復
Brainspotting: sustained attention, spinothalamic tracts, thalamocortical processing, and the healing of adaptive orientation truncated by traumatic experience.
この研究についてブレインスポッティングを開発したDavid Grand氏が共著の論考です。データを報告した研究ではなく、なぜ効くのかという機序の仮説を示したものです。研究の選び方や重みづけには著者の立場が関わりうる点をふまえてお読みください。
論説・コメンタリー
- 著者
- Corrigan F.M.・Grand D.・Raju R.
- 掲載誌
- Medical hypotheses
- 巻号ページ
- 84巻4号384-94頁
- 発行年月日
- 2015年1月29日
- PMID
- 25665861
- 技法
- BSP
- 研究デザイン
- 論説・コメンタリー
この研究のまとめ
P|対象
(対象者なし:ブレインスポッティングの作用機序についての仮説)
E|介入
ブレインスポッティング(BSP)。ブレインスポットへのマインドフルな注意。
C|比較
比較対照:なし。外傷体験によって断ち切られた適応的定位の回復について、神経生理学的な機序の仮説を提示した論考。
O|結果
著者らは、圧倒されかねない高い生理的覚醒が活性化の神経化学的な収束を促すため、外傷体験の嫌悪的な記憶への完全な定位が生じず、解決に至らないと述べている。そのうえで、上丘‐視床枕、上丘‐視床背内側核、上丘‐髄板内核の経路が電気生理学的に結びつき、一貫した視床皮質処理が可能になることで完全な定位が生じ、治癒が起こりうるという仮説を提示している。定位の「リセット」が完了すると、記憶は苦痛を伴わずに再固定化されると論じている。
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