思考場療法を用いたルワンダのジェノサイド生存児のPTSD治療
Treatment of PTSD in Rwandan child genocide survivors using thought field therapy.
この研究について対照群のない研究で、1回のセッションの前後を比べたものです。報告された効果が非常に大きい一方、対照群がないため自然な回復や期待による影響を切り分けられません。
効果を検証した研究対象:PTSD介入研究(非対照・パイロット)
- 著者
- Sakai C.E.・Connolly S.M.・Oas P.
- 掲載誌
- International journal of emergency mental health
- 巻号ページ
- 12巻1号41-9頁
- 発行年月日
- 2010年
- PMID
- 20828089
- 技法
- TFT
- 研究デザイン
- 介入研究(非対照・パイロット)
この研究のまとめ
P|対象
ルワンダのジェノサイドから12年後、PTSDの症状を抱え続けていた孤児となった青年50名。
E|介入
TFT(思考場療法)。外傷的な出来事や手がかりを想起しながら特定の経穴を自分でタッピングする。1回のセッション。
C|比較
比較対照:なし。養育者が記入するPTSDチェックリストと自己評価のPTSDチェックリストを、1回のセッションの前後および1年後に測定。青年と養育者への非公式な面接も実施。
O|結果
1回のTFTのセッションの後、養育者評価と自己評価のいずれのチェックリストでも得点が有意に低下した(いずれも p<0.0001)。PTSDの基準値を超えていた参加者は、養育者評価で100%から6%へ、自己評価で72%から18%へ減少した。非公式な面接でも、フラッシュバック・悪夢・夜尿・抑うつ・孤立・集中困難・驚愕・攻撃性といった症状の劇的な減少が裏づけられた。研究の後、TFTを自分で、また仲間どうしで用いることが施設の習慣となり、1年後の追跡でも当初の改善は維持されていた。
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