Diagnosis and psychoanalytic psychotherapy for personality disordered persons.
この研究について対象はPTSDではなくパーソナリティ症です。スキーマ療法は有効とされる4つの心理療法の一つとして名前が挙がっています。日本語の論文です。
効果を検証した研究ナラティブレビュー・総説
- 著者
- Minakawa K.
- 掲載誌
- Seishin shinkeigaku zasshi = Psychiatria et neurologia Japonica
- 巻号ページ
- 113巻2号191-7頁
- 発行年月日
- 2011年
- PMID
- 21485533
- 技法
- スキーマ療法
- 研究デザイン
- ナラティブレビュー・総説
この研究のまとめ
P|対象
パーソナリティ症の人。とくに境界性パーソナリティ症(BPD)。
E|介入
スキーマ焦点化療法(メンタライゼーションにもとづく治療・転移焦点化療法・弁証法的行動療法とともに、有効性が示された4つの心理療法の一つ)。
C|比較
対象とした研究:PubMedでパーソナリティ症の臨床研究を検索し、BPDの長期経過の追跡研究(Chestnut Lodge・東京)も概観。
O|結果
本総説によれば、BPDが最も広く研究されている。Zanarini の整理では、BPDの治療に有効と示された心理療法はメンタライゼーションにもとづく治療・転移焦点化療法・弁証法的行動療法・スキーマ焦点化療法の4つで、いずれも衝動性と自己破壊性の重症度を改善する。1980年代のChestnut Lodgeでの追跡研究では、BPDの長期経過における症状の安定性と社会適応の水準は「非常に不良」から「回復」までばらついており、経過は本人が親密な関係をもてるかどうかに大きく依存するようだとしている。1990年代の東京の5年追跡研究でも同様の所見が得られた。衝動性と自己破壊性は、愛する対象の喪失や喪失の脅威とともに常に悪化する。
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