Psychological therapies for people with borderline personality disorder.
この研究についてPTSDではなく境界性パーソナリティ症が対象です。スキーマ療法についての結果は1件の研究にもとづくものです。副作用のデータはどの治療についても得られなかった、と書かれています。
効果を検証した研究メタアナリシス全文が読めます
- 著者
- Stoffers J.M.・Völlm B.A.・Rücker G.・Timmer A.・Huband N.・Lieb K.
- 掲載誌
- The Cochrane database of systematic reviews
- 巻号ページ
- 論文番号CD005652
- 発行年月日
- 2012年8月15日
- PMID
- 22895952
- 技法
- スキーマ療法
- 研究デザイン
- メタアナリシス
この研究のまとめ
P|対象
境界性パーソナリティ症の患者1,804名。28件の研究。
E|介入
スキーマ焦点化療法(SFT)。包括的な心理療法の一つとして検討。集団形式のスキーマ焦点化療法(SFT-G)も非包括的な介入として含む。
C|比較
比較対照:弁証法的行動療法・メンタライゼーションにもとづく治療・転移焦点化療法・認知行動療法など。CENTRAL・MEDLINE・EMBASEなど多数のデータベースを2010年まで検索したコクラン・レビューの更新版。
O|結果
本レビューは28件の研究を組み入れている。個別のデータは乏しく、メタ解析による統合は弁証法的行動療法と通常治療の比較の4つの転帰についてのみ可能であった。弁証法的行動療法は通常治療に対し、怒り(SMD −0.83)、自傷(同 −0.54)、精神的健康(同 0.65)で中〜大の統計的に有意な有益な効果を示したが、治療の維持では統計的な優位が認められなかった。残りの所見はいずれも単一研究の推定にもとづく。包括的な心理療法どうしの直接比較では、弁証法的行動療法がクライエント中心療法に優ること(中核・関連病理)、スキーマ焦点化療法が転移焦点化療法に優ること(重症度と治療の維持)が統計的に示された。有害作用のデータはいずれの心理療法についても得られなかった。著者らは、いずれの治療も非常に頑健な証拠基盤をもつわけではなく、個々の研究の質に懸念もあるとしつつ、心理療法が実質的な役割を果たすことを支持する所見だと述べている。
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