ソマティック・エクスペリエンシング——身体志向トラウマ療法の有効性と鍵となる要素に関するスコーピングレビュー

Somatic experiencing - effectiveness and key factors of a body-oriented trauma therapy: a scoping literature review.

この研究についてSEの研究をまとめた最初のレビューです。予備的な根拠は示されていますが、著者ら自身が研究の質にばらつきがあり、偏りのない試験による裏づけが必要だと述べています。
効果を検証した研究スコーピングレビュー全文が読めます
著者
Kuhfuß M.・Maldei T.・Hetmanek A.・Baumann N.
掲載誌
European journal of psychotraumatology
巻号ページ
12巻1号 論文番号1929023
発行年月日
2021年7月12日
PMID
34290845
技法
SE
研究デザイン
スコーピングレビュー

この研究のまとめ

P|対象

外傷を経験した人と経験していない人。組み入れた16件(83件から選定)。

E|介入

SE(ソマティック・エクスペリエンシング)。

C|比較

対象とした研究:83件から選定した16件。2020年8月13日までの文献を対象とし、研究の質の全体評価とCochraneのバイアスリスク分析を実施。

O|結果

本スコーピングレビューが統合した16件では、SEがPTSD関連症状に肯定的な効果をもつという予備的な根拠が示された。外傷を経験した標本でも経験していない標本でも、情動・身体症状とウェルビーイングの指標に肯定的な影響を及ぼすという初期の根拠も示唆された。実践者とクライエントは、資源志向とタッチの使用をSE固有の重要な要素として挙げていた。一方で研究の質の全体評価とバイアスリスク分析からは、研究の質にばらつきがあることが示された。著者らは、有効性と重要な要素についての結果は有望だが、偏りのない無作為化比較試験によるさらなる裏づけが必要だと述べている。

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抄録

日本語訳

【背景】身体志向の治療アプローチであるソマティック・エクスペリエンシング®(SE)は、トラウマ体験に結びついた内受容・固有感覚の感覚を変えることで心的外傷後の症状を治療する。トラウマ治療の中で空白となっていた領域を埋めるものとして、SEは近年、研究と臨床の双方で関心を集めている。 【目的】これまでSEの有効性と鍵となる要素についての文献レビューはない。本レビューは、SEの有効性についての初期の知見をまとめ、SEに固有の鍵となる要素を明らかにすることを目的とする。 【方法】文献の全体像をつかむため、2020年8月13日までの研究を対象にスコーピングレビューを行った。83件の論文を特定し、うち16件が選択基準を満たし、系統的に分析した。 【結果】SEがPTSD関連症状に肯定的な効果をもつという予備的なエビデンスが得られた。さらに、トラウマを受けた人・受けていない人の双方で、感情面と身体面の症状およびwell-beingの指標にも肯定的な影響を及ぼすことが示唆された。実践者とクライエントは、資源への志向とタッチの使用をSEに固有の鍵となる要素として挙げた。ただし、研究全体の質の評価と、コクランのバイアスリスク分析からは、研究の質にばらつきがあることが示された。 【結論】SEの有効性と固有の鍵となる要素についての結果は有望だが、偏りのない無作為化比較試験による裏づけがさらに必要である。今後の研究はこの空白を埋めることに注力すべきである。

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訳:本サイト(AIによる翻訳)

原文(English)を表示

【Background】The body-oriented therapeutic approach Somatic Experiencing® (SE) treats post-traumatic symptoms by changing the interoceptive and proprioceptive sensations associated with the traumatic experience. Filling a gap in the landscape of trauma treatments, SE has attracted growing interest in research and therapeutic practice, recently.【Objective】To date, there is no literature review of the effectiveness and key factors of SE. This review aims to summarize initial findings on the effectiveness of SE and to outline method-specific key factors of SE.【Method】To gain a first overview of the literature, we conducted a scoping review including studies until 13 August 2020. We identified 83 articles of which 16 fit inclusion criteria and were systematically analysed.【Results】Findings provide preliminary evidence for positive effects of SE on PTSD-related symptoms. Moreover, initial evidence suggests that SE has a positive impact on affective and somatic symptoms and measures of well-being in both traumatized and non-traumatized samples. Practitioners and clients identified resource-orientation and use of touch as method-specific key factors of SE. Yet, an overall studies quality assessment as well as a Cochrane analysis of risk of bias indicate that the overall study quality is mixed.【Conclusions】The results concerning effectiveness and method-specific key factors of SE are promising; yet, require more support from unbiased RCT-research. Future research should focus on filling this gap.

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