軍隊内の性被害を経験した女性退役軍人への、在宅遠隔医療によるSTAIRと現在中心療法の比較——無作為化比較試験
A home-based telehealth randomized controlled trial of skills training in affective and interpersonal regulation versus present-centered therapy for women veterans who have experienced military sexual trauma.
この研究についてSTAIR/NTを開発したMarylene Cloitre氏が筆頭の研究です。比べた相手は現在中心療法という別の能動的な治療で、無治療ではありません。両方の治療でPTSD症状の効果量は大きく出ています。開発者が設計・監督に関与しています。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
- 著者
- Cloitre M.・Morabito D.・Macia K.・Speicher S.・Froelich J.・Webster K.・Prins A.・Villasenor D.・Bauer A.・Jackson C.・Fabricant L.・Wiltsey-Stirman S.
- 掲載誌
- Journal of consulting and clinical psychology
- 巻号ページ
- 92巻5号261-274頁
- 発行年月日
- 2024年1月15日
- PMID
- 38227462
- 技法
- STAIR/NT
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
軍隊内性的外傷(MST)を経験しPTSDのスクリーニングが陽性だった女性退役軍人161名。
E|介入
STAIR/NT。感情調整と対人関係の技能訓練(STAIR)を在宅の遠隔医療で実施。
C|比較
比較対照:現在中心療法(PCT)。主要評価項目はCAPS-5によるPTSD重症度。治療後・2か月後・4か月後に評価。
O|結果
PTSD重症度は両条件とも治療後に低下したが、STAIRのほうが有意に大きく低下した(p=0.028、d=0.39。STAIR d=1.12、PCT d=0.78)。STAIRは社会的支援と感情調整の改善、抑うつと否定的認知の低減でも優っていた。心理社会的機能の改善は中程度で、条件間に有意差は認められなかった。すべての変化は2か月後・4か月後の追跡まで維持され、脱落率は低く条件間に有意差は認められなかった(19.0%と12.2%)。
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