Does EMDR work? And if so, why?: a critical review of controlled outcome and dismantling research.
この研究について1999年時点のEMDRに批判的な総説です。眼球運動の寄与を示す証拠はないという結論で、技法に不利な結果も掲載する方針に沿って残しています。その後の研究や各国のガイドラインの評価とは異なります。
効果を検証した研究対象:PTSDナラティブレビュー・総説
- 著者
- Cahill S.P.・Carrigan M.H.・Frueh B.C.
- 掲載誌
- Journal of anxiety disorders
- 巻号ページ
- 13巻1-2号5-33頁
- 発行年月日
- 1999年1月
- PMID
- 10225499
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- ナラティブレビュー・総説
この研究のまとめ
P|対象
PTSD・パニック症・人前で話す不安などの不安の状態にある人。
E|介入
EMDR。眼球運動の寄与を検討した構成要素分解研究も対象に含む。
C|比較
比較対照:無治療(待機リスト)/妥当性が検証されていない治療/独立に妥当性が検証された治療の3つに分けて概観。
O|結果
本総説は、EMDRが無治療と比べて、PTSD・パニック症・人前で話す不安を含む複数の不安の状態で少なくとも一部の苦痛の指標を低減するようだと述べている。また、外傷後ストレス反応について、弛緩法や積極的傾聴といった妥当性が検証されていない複数の治療と少なくとも同程度か、それ以上に有効であるようだとしている。一方で、そうでないことを示唆する記述があるにもかかわらず、PTSDについて独立に妥当性が検証された治療(療法家主導のフラッディングなど)とEMDRを直接比較した研究はこれまで公表されていないとしている。単純恐怖の治療では、参加者モデリングのほうがEMDRより有効だと認められていた。構成要素分解研究の概観からは、眼球運動が治療成果に有意に寄与するという説得力のある証拠はないとしている。
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