The contributions of eye movements to the efficacy of brief exposure treatment for reducing fear of public speaking.
この研究について標準のEMDRではなく、その一部だけを取り出した手続きです。EMDRそのものではなく、その中心とされる「眼の動き」だけを取り出して調べた実験です。眼を動かしても恐怖の減り方は変わらなかった、という結果でした。対象はPTSDの患者さんではなく、人前で話すことが怖いという大学生です。
効果を検証した研究無作為化比較試験(RCT)
- 著者
- Carrigan M.H.・Levis D.J.
- 掲載誌
- Journal of anxiety disorders
- 巻号ページ
- 13巻1-2号101-18頁
- 発行年月日
- 1999年1月
- PMID
- 10225503
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
人前で話すことへの強い恐怖を報告した大学生71名。患者ではない一般の学生。
E|介入
イメージへの短時間の曝露に眼球運動を加える手続き(EMDRから眼球運動の要素だけを取り出した実験手続き)。
C|比較
比較対照:イメージのみ(眼球運動なし)。さらにイメージの種類(恐怖に関連する/リラックスさせる)を組み合わせた2×2の要因計画で無作為割付。曝露中の自己報告と生理的な不安、およびスピーチ中の行動指標を測定。
O|結果
いずれの成果指標でも群間に有意差は認められなかった。例外は、眼球運動を受けた参加者のほうが治療後にスピーチを行わない傾向が強かったという点である。実験手続きへの眼球運動の追加は、恐怖の低減を高めなかった。著者らは、過去に報告されたEMDRの肯定的な効果は主として条件刺激への曝露によるものかもしれないと結論づけている。
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