The relative effectiveness of EMDR versus relaxation training with battered women prisoners.

この研究について5名のみの報告で、EMDRでは改善しなかったという結果です。技法に不利な結果も掲載する方針に沿って残しています。著者らは、慢性的な虐待の影響にはEMDRだけでは足りない可能性を挙げています。
効果を検証した研究対象:PTSD症例報告・事例研究
著者
Colosetti S.D.・Thyer B.A.
掲載誌
Behavior modification
巻号ページ
24巻5号719-39頁
発行年月日
2000年10月
PMID
11036736
技法
EMDR
研究デザイン
症例報告・事例研究

この研究のまとめ

P|対象

暴力被害の既往があり、DSM-IVのPTSD基準を満たす女性受刑者5名。

E|介入

構造化されたリラクセーション訓練(B期・プラセボ治療)の後にEMDR(C期)を実施。

C|比較

比較対照:同一参加者内でのA-B-C設計。ベックの不安尺度と出来事インパクト尺度の回避行動・侵入的思考の下位尺度で評価。

O|結果

リラクセーション訓練のみでは臨床的な改善は得られなかった。続いて実施したEMDRも、5名中4名についてはこの改善の乏しさを変えなかった。1名のみ不安と侵入的思考で改善した。著者らは、この参加者たちでEMDRが効かなかったように見えることにはいくつかの説明がありうるとし、なかでもEMDRは慢性的な虐待の影響を改善するには十分ではない、という仮説が第一に挙げられると述べている。

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