EMDR 12 years after its introduction: past and future research.

この研究についてEMDRを開発したFrancine Shapiro氏による2002年の総説です。効果を測った研究ではなく、それまでの研究の到達点と課題を整理したものです。研究の選び方や重みづけには著者の立場が関わりうる点をふまえてお読みください。
対象:PTSDナラティブレビュー・総説
著者
Shapiro F.
掲載誌
Journal of clinical psychology
巻号ページ
58巻1号1-22頁
発行年月日
2002年1月
PMID
11748594
技法
EMDR
研究デザイン
ナラティブレビュー・総説

この研究のまとめ

P|対象

PTSDのある人を対象とした、EMDRの導入から12年間の対照研究13件。

E|介入

EMDR。眼球運動は、この統合的な接近法で用いられる二重の刺激の一形式として位置づけられる。

C|比較

比較対照:なし。EMDRの歴史的な文脈と実証研究を概観し、今後の研究の枠組みを論じる。

O|結果

本総説は、EMDRがPTSDの治療として最初に対照研究で評価されたもののひとつであり、これまでに13件の対照研究で経験的に支持されてきたと述べている。著者は歴史的には「脱感作」が再処理の副産物にすぎず、眼球運動もこの接近法で用いられる二重刺激の一形式にすぎないため、EMDRという名称が混乱を生んできたと指摘している。認知行動療法との比較の効力を明らかにする研究が必要だが、後者の独立した再現研究が乏しいことがそれを妨げてきたとし、現行の構成要素分析ではEMDRの手続きの相対的な重みづけを十分に評価できていないとしている。

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