A meta-analytic review of prolonged exposure for posttraumatic stress disorder.
この研究について持続エクスポージャー療法を開発したEdna B. Foa氏が共著のメタアナリシスです。対照条件(待機リスト・心理学的プラセボ)と比べて大きな効果を示しましたが、認知処理療法・EMDR・認知療法・ストレス免疫訓練といった他の治療と比べた場合は有意差は認められていません。研究の選び方や重みづけには著者の立場が関わりうる点をふまえてお読みください。
効果を検証した研究対象:PTSDメタアナリシス
- 著者
- Powers M.B.・Halpern J.M.・Ferenschak M.P.・Gillihan S.J.・Foa E.B.
- 掲載誌
- Clinical psychology review
- 巻号ページ
- 635-41頁
- 発行年月日
- 2010年5月2日
- PMID
- 20546985
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- メタアナリシス
この研究のまとめ
P|対象
PTSDのある青年と成人。無作為化比較試験13件・計675名。
E|介入
持続エクスポージャー療法(PE)。Foaらのマニュアルにもとづき、イメージ曝露と実生活内曝露を複数セッション含むもの。
C|比較
比較対照:なし。待機リストまたは心理学的プラセボを対照とする発表済みの無作為化比較試験を統合。認知処理療法・EMDR・認知療法・ストレス免疫訓練といった他の能動的治療との比較も検討。
O|結果
本メタアナリシスが統合した13件・675名では、持続エクスポージャー療法(PE)は対照条件と比べて主要評価項目(Hedges g=1.08)・副次評価項目(同 g=0.77)とも大きな効果を示し、追跡時点でも中等度から大きな効果量が認められた(主要 g=0.68、副次 g=0.41)。認知処理療法・EMDR・認知療法・ストレス免疫訓練といった他の能動的治療とのあいだには有意差は認められなかった。効果量は受傷からの期間・発表年・用量・研究の質・トラウマの種類によって変わらなかった。PEを受けた平均的な患者は、治療後のPTSD指標で対照条件の患者の86%より良好だった。
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