EMDR: eye movements superior to beeps in taxing working memory and reducing vividness of recollections.
この研究について患者さんではなく健常な参加者を対象にした実験で、治療の効果を測ったものではありません。EMDRで使う刺激の種類による違いを調べた基礎的な研究です。
効果を検証した研究実験研究(アナログ・健常者)
- 著者
- van den Hout M.A.・Engelhard I.M.・Rijkeboer M.M.・Koekebakker J.・Hornsveld H.・Leer A.・Toffolo M.B.・Akse N.
- 掲載誌
- Behaviour research and therapy
- 巻号ページ
- 49巻2号92-8頁
- 発行年月日
- 2010年11月22日
- PMID
- 21147478
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 実験研究(アナログ・健常者)
この研究のまとめ
P|対象
健常な参加者(実験I〜IVの各実験の参加者。患者ではない)。
E|介入
EMDRで用いる眼球運動と、多くの治療者が代わりに用いている両耳性のビープ音。
C|比較
比較対照:眼球運動条件とビープ音条件の比較。弁別反応時間課題(実験I・II)と触覚刺激を用いたランダム間隔反復課題(実験III)でワーキングメモリへの負荷を直接比べ、実験IVでは否定的な記憶の鮮明さの変化を比べた。
O|結果
眼球運動は聴覚手がかりへの反応時間を遅らせたのに対し、両耳性のビープ音は視覚手がかりへの反応時間を遅らせなかった。触覚課題で直接比べると、ビープ音でも反応時間は遅くなったが、その効果は眼球運動のほうがはるかに強かった。記憶の実験でも、否定的な記憶の鮮明さはビープ音と眼球運動の双方で低下したものの、低下は眼球運動のほうが大きかった。著者らは、EMDRをワーキングメモリの観点から説明する立場を支持する結果であり、ビープ音の効果は眼球運動に劣ると述べている。
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