Bilateral saccadic eye movements and tactile stimulation, but not auditory stimulation, enhance memory retrieval.

この研究について患者さんではない方を対象とした実験室の研究で、治療は行われていません。測っているのは症状ではなく記憶の想起です。EMDRで使われる聴覚刺激には効果が認められませんでした。
効果を検証した研究原著・その他
著者
Nieuwenhuis S.・Elzinga B.M.・Ras P.H.・Berends F.・Duijs P.・Samara Z.・Slagter H.A.
掲載誌
Brain and cognition
巻号ページ
81巻1号52-6頁
発行年月日
2012年11月20日
PMID
23174428
技法
EMDR
研究デザイン
原著・その他

この研究のまとめ

P|対象

健常な参加者(3つの実験)。

E|介入

両側性の交互刺激(水平の急速眼球運動・触覚刺激・聴覚刺激。EMDRで用いられる両側刺激の機序を調べる実験)。

C|比較

比較対照:眼球運動なし・垂直運動・同時両側の聴覚刺激。記憶の符号化と想起のあいだに刺激を挟み、想起成績を比較する3つの実験。

O|結果

水平の急速眼球運動による想起の促進が再現され(実験1)、左右交互の触覚刺激でも同様の促進が生じた(実験2)。一方、左右交互の聴覚刺激では、同時両側の聴覚刺激と比べて想起は促進されなかった(実験3)。著者らは、左右の大脳半球の交互の活性化が半球間の機能的結合を高めることで記憶に作用する可能性を論じ、PTSDの治療で両側の眼球運動(EMDR)と聴覚刺激が用いられている文脈でこの所見を検討している。

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