Epigenetic Biomarkers as Predictors and Correlates of Symptom Improvement Following Psychotherapy in Combat Veterans with PTSD.
この研究について治療の効果ではなく、遺伝子のはたらき方の指標から治療の効き方が分かるかを調べた研究です。16名と非常に小規模で、確かめ直しが必要だと著者らが書いています。
効果を検証した研究対象:PTSD介入研究(非対照・パイロット)全文が読めます
- 著者
- Yehuda R.・Daskalakis N.P.・Desarnaud F.・Makotkine I.・Lehrner A.L.・Koch E.・Flory J.D.・Buxbaum J.D.・Meaney M.J.・Bierer L.M.
- 掲載誌
- Frontiers in psychiatry
- 巻号ページ
- 118
- 発行年月日
- 2013年9月27日
- PMID
- 24098286
- 技法
- PE
- 研究デザイン
- 介入研究(非対照・パイロット)
この研究のまとめ
P|対象
戦闘に関連するPTSDのある退役軍人16名(反応例8名・無反応例8名)。
E|介入
持続エクスポージャー療法(PE)。12週間。
C|比較
比較対照:反応例(PTSDの診断基準を満たさなくなった人)と無反応例の比較。治療前・12週後・3か月後に採血し、リンパ球から抽出したDNAでNR3C1遺伝子とFKBP5遺伝子のプロモーター領域のシトシンメチル化を検討。コルチゾール・ACTH・ニューロペプチドYなどの内分泌指標も測定。
O|結果
治療前に評価したグルココルチコイド受容体遺伝子(NR3C1)のエクソン1Fプロモーターのメチル化は治療転帰を予測したが、反応例・無反応例のいずれでも治療後や追跡時に有意な変化を示さなかった。対照的にFKBP5遺伝子のエクソン1プロモーター領域のメチル化は治療反応を予測しなかったが、回復に伴って低下した。一部では対応するFKBP5遺伝子の発現の群差も認められ、反応例のほうが治療後の遺伝子発現が高かった。内分泌の指標もエピジェネティックな指標と関連した。著者らは、これらの予備的な観察には再現と妥当化が必要だとしつつ、心理療法が「環境による調節」の一形態としてエピジェネティックな状態を変えうること、予後と症状の状態にはそれぞれ異なる遺伝子が関連しうることを示唆すると述べている。
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