Effects of psychotherapy on DNA strand break accumulation originating from traumatic stress.

この研究についてNET(ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー)を開発したThomas Elbert・Maggie Schauer氏が共著の研究です。測っているのは症状ではなく、血液中のDNAの損傷という生物学的な指標です。開発者が設計・監督に関与しています。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
著者
Morath J.・Moreno-Villanueva M.・Hamuni G.・Kolassa S.・Ruf-Leuschner M.・Schauer M.・Elbert T.・Bürkle A.・Kolassa I.
掲載誌
Psychotherapy and psychosomatics
巻号ページ
83巻5号289-97頁
発行年月日
2014年8月6日
PMID
25116690
技法
NET
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

PTSDのある38名(研究2)。研究1はPTSDのある34名と対照31名。

E|介入

ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)。

C|比較

比較対照:待機リスト群。無作為割付。末梢血単核球のDNA鎖切断と、X線照射後の一本鎖切断の修復能を測定。治療4か月後と1年後に追跡。

O|結果

研究1では、PTSDのある人とトラウマにさらされた人は対照より基礎のDNA鎖切断の水準が高く、外傷的ストレスとDNA切断の関連が示された。ただし一本鎖切断の修復能は損なわれていなかった。研究2では、心理療法がPTSD症状だけでなくDNA鎖切断の蓄積も反転させることが示された。著者らは、生体内で外傷的ストレスとDNA切断の関連を示した最初の結果であり、心理療法の後に分子水準の変化が生じることも示したと述べている。

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