Dissemination of psychotherapy for trauma spectrum disorders in postconflict settings: a randomized controlled trial in Rwanda.

この研究についてNET(ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー)を開発したFrank Neuner・Thomas Elbert氏が共著の研究です。治療の効果に加えて、現地の担い手を段階的に育てる仕組みが成り立つかを調べた研究です。比較の相手は待機していた群です。開発者が設計・監督に関与しています。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
Jacob N.・Neuner F.・Maedl A.・Schaal S.・Elbert T.
掲載誌
Psychotherapy and psychosomatics
巻号ページ
83巻6号354-63頁
発行年月日
2014年10月16日
PMID
25323203
技法
NET
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

1994年のルワンダ虐殺で配偶者または親を亡くしPTSDと診断された生存者76名(NET-1群38名・待機後治療群38名)。

E|介入

ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)に対人関係療法のモジュール2回を加えたもの。現地のルワンダ人心理士が実施。

C|比較

比較対照:6か月の待機リスト(その後に治療)群。無作為割付。専門家が第1世代の現地心理士を訓練し、その世代が第2世代を訓練して待機リスト群を治療する「トレーナーを養成する」普及モデルを検証。主要評価項目はCAPS合計得点。3か月後と12か月後に追跡。

O|結果

3か月後の追跡で、NET-1群は待機リスト群より有意かつ実質的にPTSD症状が少なかった。その改善は維持・増大し、12か月後の群内効果量はCohen d = 1.47だった。第2世代の治療者による治療の後、待機後治療群も同程度に改善し、12か月後の効果量はd = 1.37だった。著者らは、資源の乏しい紛争後社会でもこの普及モデルが有効でありうると述べている。

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