Prolonged exposure and EMDR for PTSD v. a PTSD waiting-list condition: effects on symptoms of psychosis, depression and social functioning in patients with chronic psychotic disorders.
この研究についてPTSD症状そのものではなく、併存する精神症状・抑うつ・社会機能への波及を見た報告です。幻聴と社会機能は変化していません。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
- 著者
- de Bont P.A.・van den Berg D.P.・van der Vleugel B.M.・de Roos C.・de Jongh A.・van der Gaag M.・van Minnen A.M.
- 掲載誌
- Psychological medicine
- 巻号ページ
- 2411-21頁
- 発行年月日
- 2016年6月14日
- PMID
- 27297048
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
精神症性障害の治療中の外来患者155名(統合失調症性障害61.3%、統合失調感情障害29%)。PTSDを併存。
E|介入
EMDR(55名)。8セッション。
C|比較
比較対照:持続エクスポージャー療法(PE)53名、および待機リスト群47名。単盲検の無作為割付。治療前・治療後・6か月後に測定。
O|結果
PEとEMDRはいずれも、治療後と6か月後の追跡時に、より軽い妄想的思考と有意に関連していた。また治療後には統合失調症からの寛解に至った患者がより多く(PE・EMDRとも)、経時的にはPEでその傾向が続いた。さらにPEは治療後と6か月後の抑うつの低減とも有意に関連していた。幻聴と社会機能は変化しなかった。著者らは、慢性の精神症性障害のある患者において、PEとEMDRがPTSD症状だけでなく妄想的思考も減らしたこと、より多くの患者が精神症性障害の寛解の状態に達したことを、臨床的に高く意義のある結果だと述べている。
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