Serum concentrations of TNF-α and its soluble receptors during psychotherapy in German soldiers suffering from combat-related PTSD.

この研究について主に測っているのは症状ではなく、免疫に関わる血液の指標です。38名と小規模で、EMDR単独ではなくEMDRを含む入院治療が対象です。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
Himmerich H.・Willmund G.D.・Zimmermann P.・Wolf J.E.・Bühler A.H.・Kirkby K.C.・Dalton B.・Holdt L.M.・Teupser D.・Wesemann U.
掲載誌
Psychiatria Danubina
巻号ページ
28巻3号293-298頁
発行年月日
2016年9月
PMID
27658839
技法
EMDR
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

海外に派遣され戦闘に関連するPTSDを抱えるドイツ兵38名。

E|介入

EMDRを含む入院心理療法(21名)。

C|比較

比較対照:外来の臨床管理(17名)。無作為割付。治療の前後に腫瘍壊死因子α(TNF-α)とその可溶性受容体 p55・p75 の血清濃度を測定。PTSD症状は外傷後ストレス診断尺度(PDS)で評価。

O|結果

PDSの得点は両群とも経時的に有意に減少した。TNF-αの血清濃度は上昇し、可溶性受容体 p55 と p75 の水準は有意に低下した。治療期間の後、入院心理療法群と外来臨床管理の対照群の間に、TNF-α・p55・p75 のいずれについても有意な差は検出できなかった。著者らは、この比較的小規模な臨床研究が、特異的な入院心理療法だけでなく非特異的な支持的外来治療もTNF-α系の変化と関連することを示唆するとし、これが心理療法の免疫学的な効果あるいは副作用を表すのかもしれないと述べている。

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