Feasibility and effectiveness of narrative exposure therapy and cognitive behavioral therapy in a context of ongoing violence in South Africa.
この研究についてNET(ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー)を開発したThomas Elbert氏が共著の研究です。各群10数名と小規模で、扱われているのは標準のNETではなく触法者更生版です。PTSD症状は下がった一方、暴力行動そのものには効果が認められていません。開発者が設計・監督に関与しています。
効果を検証した研究介入研究(非対照・パイロット)
- 著者
- Hinsberger M.・Holtzhausen L.・Sommer J.・Kaminer D.・Elbert T.・Seedat S.・Wilker S.・Crombach A.・Weierstall R.
- 掲載誌
- Psychological trauma : theory, research, practice and policy
- 巻号ページ
- 9巻3号282-291頁
- 発行年月日
- 2016年10月6日
- PMID
- 27710003
- 技法
- NET
- 研究デザイン
- 介入研究(非対照・パイロット)
この研究のまとめ
P|対象
南アフリカで進行中の地域・ギャング暴力のもとに暮らす若年男性39名。
E|介入
NET(ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー)の触法者更生版(FORNET)15名。
C|比較
比較対照:認知行動的介入「Thinking for a Change」11名と、待機リスト群13名。観察者盲検で平均8か月後に評価。
O|結果
FORNETを受けた群でのみ、最初の追跡時にPTSD得点が有意に低下し(Cohen d=−0.97)、対照群とも有意に異なっていた(Cohen d=−1.03)。一方、欲求的攻撃性の得点と実行された暴力行為の件数の変化は、いずれの治療条件でも有意ではなかった。著者らは、安全でない環境に暮らす人でも外傷焦点化治療が心的外傷後ストレスの心理的症状を低減しうるが、進行中の暴力の文脈で暴力行動を変えるには外傷の治療だけでは足りないかもしれないと述べている。
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