Reviewing outcomes of psychological interventions with torture survivors: Conceptual, methodological and ethical Issues.

この研究について拷問の生存者への心理的な介入を集めたレビューです。統合した結果では直後の改善は認められず、著者は倫理面の問題も指摘しています。
効果を検証した研究システマティックレビュー全文が読めます
著者
Patel N.・de C Williams A.C.・Kellezi B.
掲載誌
Torture : quarterly journal on rehabilitation of torture victims and prevention of torture
巻号ページ
26巻1号2-16頁
発行年月日
2016年
PMID
27857002
技法
NET
研究デザイン
システマティックレビュー

この研究のまとめ

P|対象

拷問の生存者。難民である人と、拷問を受けた国にとどまっている人。

E|介入

ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)を含む心理的・社会的・福祉的な介入。

C|比較

対象とした研究:コクラン方式で網羅的に検索し、無作為化比較試験9件を同定。うち4件は短縮版のNETを用いたもの。メタアナリシスで有効性を推定。

O|結果

本レビューによれば、組み入れられた研究はいずれも生存者の問題を精神医学の枠組みでとらえ、心的外傷後ストレス症状・苦痛・生活の質を自己報告で測っており、文化や言語の問題への言及はほとんどなかった。社会的・福祉的な介入を用いたものはなかった。統合すると、PTSD・苦痛・生活の質のいずれにも直後の改善は認められず、6か月後に少数でPTSDと苦痛の改善が見られたものの、参加者は依然として重い状態にとどまっていた。著者らは、とくに曝露の倫理的な問題と、脱落が害を示している可能性への関心の乏しさを指摘している。

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