Predicting post-traumatic stress disorder treatment response in refugees: Multilevel analysis.

この研究についてEMDRの効果そのものを他の治療と比べた研究ではなく、どんな方が治療に反応しにくいかを調べたものです。重いうつを併せもつ難民の方では効果が小さいという結果でした。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
著者
Haagen J.F.G.・Heide F.J.J.T.・Mooren T.M.・Knipscheer J.W.・Kleber R.J.
掲載誌
The British journal of clinical psychology
巻号ページ
56巻1号69-83頁
発行年月日
2016年11月30日
PMID
27900778
技法
EMDR
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

PTSDのある成人の難民・庇護申請者72名。オランダ。

E|介入

EMDR(安定化を目的とした治療と比較する無作為化比較試験の一方の条件)。

C|比較

比較対照:安定化を目的とした治療。無作為化比較試験の治療前・治療後・追跡のデータを用いた多水準モデルによる予測因子の解析。難民としての在留資格の有無、併存するうつ病、人口統計・トラウマ関連・治療関連の変数を予測因子として検討。

O|結果

治療前に抑うつ症の診断があること(B=6.5、p=0.03)と、その重症度(B=6.3、p<0.01)が治療反応の悪さを予測し、個人間の分散の39%を説明した。PTSDと重度の併存する抑うつのある難民の患者は、PTSDの軽減を狙った治療から得る恩恵が小さかった。著者らは、重度の抑うつ症状を先に扱うことでPTSD治療の効果が高まるかを検証する必要があると述べている。

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