The Effects of β-Adrenergic Blockade on the Degrading Effects of Eye Movements on Negative Autobiographical Memories.
この研究についてEMDRという治療そのものではなく、そのうち眼球を動かす部分だけを取り出して、仕組みを調べた実験です。患者さんではなく健康な方が対象です。
効果を検証した研究無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
- 著者
- Littel M.・Kenemans J.L.・Baas J.M.P.・Logemann H.N.A.・Rijken N.・Remijn M.・Hassink R.J.・Engelhard I.M.・van den Hout M.A.
- 掲載誌
- Biological psychiatry
- 巻号ページ
- 82巻8号587-593頁
- 発行年月日
- 2017年3月28日
- PMID
- 28456330
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
健康な参加者56名。否定的な自伝的記憶を3つ選ばせた。
E|介入
眼球運動。記憶を想起しながら水平の眼球運動を行う。
C|比較
比較対照:眼球運動なしで想起する条件、想起しない条件。無作為割付でプラセボまたはβ遮断薬プロプラノロール40mgを事前投与。鮮明さ・情動性・心拍・皮膚コンダクタンスを測定。
O|結果
プロプラノロール群・プラセボ群のいずれでも、眼球運動が記憶の情動性や生理指標に及ぼす効果は認められなかった。一方、プラセボ群でのみ、想起+眼球運動の後に記憶の鮮明さが対照条件と比べて事後・24時間後とも有意に低下した。プロプラノロール群ではこの低下は生じなかった。著者らは、ノルアドレナリンを遮断すると眼球運動による鮮明さの低下が消えることから、ノルアドレナリンがEMDRの効果に不可欠であると述べている。
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