Exploring expectation effects in EMDR: does prior treatment knowledge affect the degrading effects of eye movements on memories?

この研究について健常な人を対象に、EMDRの一部(記憶を思い出しながら目を動かす手続き)だけを取り出して調べた実験です。患者さんへの治療効果を測ったものではありません。
効果を検証した研究実験研究(アナログ・健常者)全文が読めます
著者
Littel M.・van Schie K.・van den Hout M.A.
掲載誌
European journal of psychotraumatology
巻号ページ
6巻sup1号 論文番号1328954
発行年月日
2017年6月19日
PMID
29038685
技法
EMDR
研究デザイン
実験研究(アナログ・健常者)

この研究のまとめ

P|対象

一般参加者(嫌悪的な自伝的記憶を想起できる人)。実験1は、EMDRについての予備知識がある人とない人。実験2は、予備知識のない人に作用機序の正しい説明または誤った説明を与えた人。

E|介入

嫌悪的な自伝的記憶を想起しながら短い眼球運動を行う手続き(想起+眼球運動。EMDRの中核要素)。

C|比較

比較対照:眼球を動かさずに想起するだけの条件との比較。介入の前後に記憶の鮮明さと情動性を評価。予備知識が眼球運動の効果を高めるという仮説と、高めないという仮説をベイズ的手法で比較。

O|結果

想起+眼球運動は、想起のみと比べて記憶の鮮明さと情動性をより大きく低下させ、これは誤った説明を受けた群でも同様だった。実験1では予備知識が眼球運動の効果をわずかに高めたが、その差は小さかった。実験2では、作用機序の知識を与えても眼球運動の効果は変わらず、「予備知識は効果を変えない」という仮説のほうが明確に支持された。著者らは、EMDRの中核要素である想起+眼球運動は事前の期待の影響をかなり受けにくく、期待効果がEMDRの有効性に寄与する度合いは小さいと述べている。

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