Worse baseline executive functioning is associated with dropout and poorer response to trauma-focused treatment for veterans with PTSD and comorbid traumatic brain injury.
この研究について治療の効果ではなく、治療前の「段取りを立てる力」などが治療の効き方を左右するかを調べた研究です。その力が低い方には、標準のままでは効きにくいという結果です。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
- 著者
- Crocker L.D.・Jurick S.M.・Thomas K.R.・Keller A.V.・Sanderson-Cimino M.・Boyd B.・Rodgers C.・Twamley E.W.・Jak A.J.
- 掲載誌
- Behaviour research and therapy
- 巻号ページ
- 108巻68-77頁
- 発行年月日
- 2018年7月19日
- PMID
- 30031369
- 技法
- CPT
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
PTSDと軽度から中等度の外傷性脳損傷の既往のあるイラク・アフガニスタン期の退役軍人74名。
E|介入
標準の認知処理療法(CPT)。
C|比較
比較対照:認知リハビリテーションの方略を含む改変版(SMART-CPT)。無作為割付。治療前の実行機能の検査成績が治療の完了と反応を予測するかを検討。
O|結果
治療を早期に中断した人は、完了した人より治療前の実行機能の検査成績が低かった。作業記憶・抑制・抑制と切り替えの実行機能の検査の治療前の成績が低いほど、認知処理療法への反応が悪かった(PTSD症状の減少が小さかった)。さらに3要因の交互作用により、治療前の認知的柔軟性が低い人は標準の認知処理療法からはあまり恩恵を受けなかったが、SMART-CPT条件では、治療前の認知的柔軟性が高い人と同程度の有意なPTSD症状の改善を示した。著者らは、実行機能の困難に合わせて認知処理療法を改変することが治療の有効性を高めうると述べている。
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