Reconsolidation/destabilization, extinction and forgetting of fear memory as therapeutic targets for PTSD.
この研究について主題は治療そのものではなく、その土台にある恐怖記憶の仕組みです。動物の研究が中心で、抄録には成績の数字が示されていません。
対象:PTSDナラティブレビュー・総説全文が読めます
- 著者
- Kida S.
- 掲載誌
- Psychopharmacology
- 巻号ページ
- 49-57頁
- 発行年月日
- 2018年10月29日
- PMID
- 30374892
- 技法
- PE
- 研究デザイン
- ナラティブレビュー・総説
この研究のまとめ
P|対象
PTSDの患者(ヒトと齧歯類の双方の知見)。
E|介入
持続エクスポージャー療法(PE。恐怖記憶の再固定化・消去・忘却を治療標的とする観点から、その改善の可能性が論じられる)。
C|比較
比較対照:なし。恐怖記憶の調節の過程と機序の概観、およびPTSDへの応用の論考。
O|結果
本総説は、条件づけられた恐怖記憶が下等動物からヒトまで種を超えて観察され、多くの研究が恐怖条件づけの細胞・システムレベルの固定化、記憶の想起後の不安定化/再固定化と消去、恐怖記憶の忘却といった調節の過程を同定してきたと整理している。齧歯類の研究は分子・細胞・回路の各水準で機序を明らかにし、その知見がPTSDへの介入の開発と改善に応用されてきた。たとえば恐怖記憶の再固定化と消去は、PTSDへの有効な心理療法である持続エクスポージャー療法を改善するために応用されている。想起された外傷記憶を弱める薬剤(不安定化と消去の双方を促すなど)と持続エクスポージャー療法の併用が、PTSDの改善に寄与しうるとしている。近年のマウスの研究は、恐怖記憶の忘却をPTSDのもう一つの治療標的として同定した。
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