Psychological interventions for ICD-11 complex PTSD symptoms: systematic review and meta-analysis.
この研究についてEMDRの効果量は大きい一方、根拠の質は「低い」と評価され、対象となった試験も4件です。傾聴などと比べると差は小さくなる点も示されています。
効果を検証した研究対象:PTSDメタアナリシス
- 著者
- Karatzias T.・Murphy P.・Cloitre M.・Bisson J.・Roberts N.・Shevlin M.・Hyland P.・Maercker A.・Ben-Ezra M.・Coventry P.・Mason-Roberts S.・Bradley A.
- 掲載誌
- Psychological medicine
- 巻号ページ
- 49巻11号1761-1775頁
- 発行年月日
- 2019年3月12日
- PMID
- 30857567
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- メタアナリシス
この研究のまとめ
P|対象
ICD-11の複雑性PTSDの症状群(感情調節の困難・否定的な自己概念・対人関係の障害)を臨床的に有意な水準で持つと考えられるPTSDの人。
E|介入
EMDRを含む心理的介入。
C|比較
対象とした研究:PTSDへの心理的介入の無作為化比較試験51件。MEDLINE・PsycINFO・EMBASE・PILOTSを2018年1月まで検索。
O|結果
本メタアナリシスでは、認知行動療法・曝露単独・EMDRはいずれも通常治療よりPTSD症状で優れており、効果量は認知行動療法のg=−0.90(4件、95%CI −1.11〜−0.68、中等度の質)からEMDRのg=−1.26(4件、95%CI −2.01〜−0.51、低い質)にわたった。否定的な自己概念では認知行動療法と曝露単独が中〜大の効果を示したが、EMDRで使えるデータを報告した試験は1件のみだった。対人関係の障害では3つとも中〜中大の効果を示した。感情調節のデータを報告した試験はごく少なかった。いずれの介入も、傾聴などの非特異的介入と比べると効果は小さくなった。
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