Eye movement desensitization and reprocessing for mental health problems: a systematic review and meta-analysis.
この研究について効果量は大きく出ていますが、統合された27件のうちバイアスリスクが低いのは4件のみで、出版バイアスの兆候も指摘されています。バイアスリスクの低い研究だけを見ると他の治療との差は消えます。
効果を検証した研究対象:PTSDメタアナリシス
- 著者
- Cuijpers P.・Veen SCv・Sijbrandij M.・Yoder W.・Cristea I.A.
- 掲載誌
- Cognitive behaviour therapy
- 巻号ページ
- 49巻3号165-180頁
- 発行年月日
- 2020年2月11日
- PMID
- 32043428
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- メタアナリシス
この研究のまとめ
P|対象
PTSDをはじめとする精神的な健康上の問題のある人。
E|介入
EMDR。無作為化試験を対象に統合。
C|比較
対象とした研究:EMDRの無作為化試験76件。うちPTSDを扱ったものが62%。
O|結果
本メタアナリシスによれば、対照条件と比べたEMDRの効果量は g=0.93(95%信頼区間 0.67〜1.18)で、異質性は高かった(I²=72%)。27件のうちバイアスリスクが低いのは4件のみで、出版バイアスの兆候もあった。EMDRは他の治療より有効だったが(g=0.36)、バイアスリスクの低い研究に限るとその有意差は認められなかった。恐怖症と試験不安でも有意な結果が得られたが、研究数が少なくバイアスリスクが高い。著者らは、短期的にはPTSDに有効かもしれないが研究の質が低く確定的な結論は出せず、他の問題への使用を勧める根拠は足りないと述べている。
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