The messy landscape of eye movements and false memories.

この研究についてEMDRに批判的な立場から書かれた総説です。治療効果ではなく、眼球運動が記憶の正確さに与える影響を扱っています。自発的な虚偽記憶を増やすように見えるという指摘ですが、著者ら自身がこの領域の研究は少なく矛盾していると述べています。
効果を検証した研究ナラティブレビュー・総説
著者
Kenchel J.M.・Domagalski K.・Butler B.J.・Loftus E.F.
掲載誌
Memory (Hove, England)
巻号ページ
30巻6号678-685頁
発行年月日
2020年12月26日
PMID
33356911
技法
EMDR
研究デザイン
ナラティブレビュー・総説

この研究のまとめ

P|対象

眼球運動が虚偽記憶の生じやすさに与える影響。

E|介入

EMDRの構成要素である眼球運動。記憶への影響の検討。

C|比較

対象とした研究:眼球運動と記憶に関する既存の文献。あわせて新たな知見を提示。

O|結果

本総説は、EMDRの理論的基盤に懐疑的な立場(James Ostら)が、効力をめぐる実証的知見の不一致と未知の弊害を指摘してきたことを整理したうえで、EMDRの中核要素である眼球運動が虚偽記憶の生じやすさに与える影響についてはほとんど分かっておらず、既存の文献も矛盾していると述べている。文献の全体を通してみると、眼球運動は誤情報の受けやすさに一貫した影響を与えず、記憶を高めるようにも見えないが、自発的な虚偽記憶は増やすように見える、というのが著者らの結論である。

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