Eye movement desensitization and reprocessing for depression: a systematic review and meta-analysis.

この研究について全体の効果量 Hedges g = −1.07 は大きな値ですが、統合された研究は9件・373名にとどまり、研究間のばらつきも大きい(I²=84%)状態です。追跡時や能動的な対照との比較では −0.62〜−0.68 と中程度に下がります。著者ら自身が研究の数と質の限界を述べています。
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著者
Carletto S.・Malandrone F.・Berchialla P.・Oliva F.・Colombi N.・Hase M.・Hofmann A.・Ostacoli L.
掲載誌
European journal of psychotraumatology
巻号ページ
2-10頁
発行年月日
2021年4月9日
PMID
33889310
技法
EMDR
研究デザイン
メタアナリシス

この研究のまとめ

P|対象

うつ病を主たる治療対象とする人。組み入れられた研究は質的統合11件、メタアナリシス9件(計373名)。

E|介入

EMDR。うつ症状を主要な治療対象として実施したもの。

C|比較

対象とした研究:対照デザインでEMDRのうつへの効果を評価した研究。PubMed・Embase・CINAHL・PsycINFO・Cochrane・Francine Shapiro Libraryの6データベースを検索し、2名が独立に選定。PROSPERO登録 CRD42018090086。

O|結果

本メタアナリシスによれば、うつ症状に対するEMDRの全体の効果量は大きかった(9件、Hedges g = −1.07、95%CI [−1.66, −0.48])が、異質性が高かった(I² = 84%)。これは治療必要数1.8に相当する。3〜6か月の追跡時には効果は有意なまま中程度に落ちた(3件、Hedges g = −0.62、95%CI [−0.97, −0.28]、I² = 0%)。能動的対照との比較でも中程度だった(7件、Hedges g = −0.68、95%CI [−0.92, −0.43]、I² = 0%)。出版バイアスは認められなかったが、著者らは、組み入れた研究が少数で方法論的な質も高くないことを結果の限界として挙げている。

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