Auditory N2 Correlates of Treatment Response in Posttraumatic Stress Disorder.

この研究について治療の効果ではなく、脳波の反応の変化と症状の改善がどうつながるかを調べた研究です。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
著者
Tillman G.D.・Motes M.A.・Bass C.M.・Morris E.E.・Jones P.・Kozel F.A.・Hart J.・Kraut M.A.
掲載誌
Journal of traumatic stress
巻号ページ
35巻1号90-100頁
発行年月日
2021年5月6日
PMID
33960006
技法
CPT
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

戦闘に関連するPTSDと診断された米国の退役軍人60名。

E|介入

筆記によるトラウマの記述を含む認知処理療法(CPT+A)。反復経頭蓋磁気刺激(実際または偽)と併用。

C|比較

比較対照:実際のrTMSと偽のrTMSへの無作為割付。無作為化比較試験の副次評価項目の解析。課題に関連する標的音と課題に無関係な妨害音(トラウマに関連する銃声・無関係なライオンの咆哮)へのN2事象関連電位の潜時と振幅の変化を、治療前と終了6か月後に測定。

O|結果

銃声の刺激に対するN2振幅の減少は、再体験(|r|=0.445)と過覚醒(|r|=0.364)の指標の減少と相関した。また両群とも、妨害刺激へのN2事象関連電位の潜時は治療により長くなり、課題に関連する刺激へのN2潜時は短くなった(ηp²=0.064)。いずれも認知的制御の改善と整合する。N2の振幅と潜時に群間に有意差は認められなかった。著者らは、これらの所見が認知的制御の改善を反映し、患者がトラウマの引き金により適切に反応できるようにするというCPT+Aの目的と整合すると述べている。

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