Trauma-focused treatments for depression. A systematic review and meta-analysis.

この研究についてPTSDではなく、うつ病を主たる問題とする方への効果を統合したものです。効果量 1.17 は大きな値ですが、組み入れられた11件のうち10件がEMDRの研究で、他のトラウマ焦点化療法については著者ら自身が判断できないと述べています。
効果を検証した研究メタアナリシス全文が読めます
著者
Dominguez S.K.・Matthijssen S.J.M.A.・Lee C.W.
掲載誌
PloS one
巻号ページ
55巻4号652-660頁
発行年月日
2021年7月22日
PMID
34292978
技法
EMDR
研究デザイン
メタアナリシス

この研究のまとめ

P|対象

うつ病を主たる問題とする人。組み入れられた無作為化比較試験11件(計567名。うち10件がEMDR、1件がイメージ書き換え法)。

E|介入

トラウマ焦点化療法(主としてEMDR)。

C|比較

対象とした研究:2019年10月以前に公表された無作為化比較試験。Cochrane CENTRAL・PubMed・EMBASE・PsycInfoほかを検索。PTSDや他の精神疾患を主対象とする試験は除外。

O|結果

本メタアナリシスによれば、トラウマ焦点化療法は治療後のうつ症状の低減に有効で、効果量は大きかった(d = 1.17、95%CI [0.58, 1.75])。外れ値を除いても効果量は大きいままで(d = 0.83、95%CI [0.48, 1.17])、異質性は下がった(I² = 66%)。EMDRを用いた10件の解析でも大きな効果が示された(d = 1.30、95%CI [0.67, 1.91])。EMDRはトラウマ焦点化でない認知行動療法より優れ(d = 0.66、95%CI [0.31, 1.02])、非活性の対照条件に対しても優越が示された(d = 1.19、95%CI [0.53, 1.86])。追跡データの解析もこの集団へのEMDRの使用を支持した(d = 0.71)。出版バイアスは認められなかった。著者らは、EMDR以外のトラウマ焦点化介入については無作為化比較試験が不足しており、トラウマ焦点化療法全般が有効かは結論できないと述べている。

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