Effects of rhythmic eye movements during a virtual reality exposure paradigm for spider-phobic patients.

この研究についてPTSDではなくクモ恐怖症が対象です。調べられているのはEMDR単独ではなく、VRの曝露療法に目を動かす手続きを足したときの効果で、足しても有効性は高まりませんでした。
効果を検証した研究無作為化比較試験(RCT)
著者
Reitmaier J.・Schiller A.・Mühlberger A.・Pfaller M.・Meyer M.・Shiban Y.
掲載誌
Psychology and psychotherapy
巻号ページ
95巻1号57-78頁
発行年月日
2021年9月6日
PMID
34490711
技法
EMDR
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

クモ恐怖症の患者53名。

E|介入

バーチャルリアリティ曝露療法にリズミカルな眼球運動を加える群。

C|比較

比較対照:眼球運動を伴わない曝露を受ける対照群。無作為割付。曝露中に心拍・皮膚電気活動・眼球運動・主観的恐怖評定を記録。治療前後と10〜14日後に行動的回避テストを実施。

O|結果

両群に明確な治療効果が認められ、群間の差はほとんどなかった(主観的恐怖評定と皮膚コンダクタンス反応)。予想に反して、バーチャル曝露中にリズミカルな眼球運動を加えても治療の有効性は高まらなかった。ただし眼球運動群は対照群と比べて曝露中の心拍が有意に低く、ストレスの少ない治療であることを示唆する可能性がある。著者らは、1回のバーチャルリアリティ曝露療法がクモへの恐怖を効果的に減らしたが、曝露中のリズミカルな眼球運動は治療効果を高めなかったと結論している。

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