つらい記憶の感情の強さと鮮明さに対するフラッシュテクニックと短縮版EMDRの効果の比較

The Effects of the Flash Technique Compared to Those of an Abbreviated Eye Movement Desensitization and Reprocessing Therapy Protocol on the Emotionality and Vividness of Aversive Memories.

この研究についてフラッシュテクニックとEMDRを比べて有意差は認められなかった研究です。どちらかが優ることを示したものではありません。
効果を検証した研究無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
Brouwers T.C.・de Jongh A.・Matthijssen S.J.M.A.
掲載誌
Frontiers in psychology
巻号ページ
12巻20-31頁
発行年月日
2021年12月23日
PMID
35002841
技法
フラッシュテクニック
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

嫌悪的な自伝的記憶を想起できる患者ではない一般の参加者60名(平均25.28歳、73.33%が女性)。

E|介入

フラッシュテクニック。

C|比較

比較対照:短縮版EMDRプロトコルとの無作為割付(統制された実験設定)。介入前後と1週間後に記憶の情動性と鮮明さを評価。

O|結果

ベイズ解析では、記憶の情動性と鮮明さの低下の程度にフラッシュテクニックとEMDRの有意差は認められなかった。介入後の評価では、フラッシュテクニックのほうがEMDRより快適であると評価された。著者らは、この結果がフラッシュテクニックを苦痛な記憶をもつ人への短時間で効力のある介入として用いうるという主張を支持すると述べている。

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抄録

日本語訳

【はじめに】フラッシュテクニックは、つらい記憶に伴う主観的な苦痛を短時間で減らすことを目指す新しい介入で、PTSDの治療法となりうる。この手順では、標的とするつらい記憶を積極的には思い出さないようにしながら、肯定的なイメージに取り組んでもらう。これまでの研究は有望な結果を示しているが、対照を置いた研究が不足している。 【目的】フラッシュテクニックの有効性を検証するため、対照を置いた実験場面で短縮版のEMDR手順と比較した。フラッシュテクニックのほうが、つらい自伝的記憶の感情の強さと鮮明さをより大きく低下させるという仮説を立てた。第2の仮説は、フラッシュテクニックのほうが受け手にとって快く感じられるというものである。 【方法】つらい自伝的記憶を思い出せる、患者ではない一般の参加者60名(平均年齢25.28歳、女性73.33%)を、フラッシュテクニック条件とEMDR条件に無作為に割り付けた。介入の前後と1週間後に、感情の強さと鮮明さを評定した。 【結果】ベイズ分析では、記憶の感情の強さと鮮明さの低下の程度に、フラッシュテクニックとEMDRの差は認められなかった。一方、体験としてはフラッシュテクニックのほうが快いと評価された。 【結論】フラッシュテクニックは、つらい記憶に苦しむ人への短時間で有効な介入として使いうるという主張を支持する結果である。有効性はEMDRと変わらないものの、フラッシュテクニックは同程度の結果をより快い形でもたらすと考えられる。作用の仕組みについての研究と、臨床群での研究が今後必要である。

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訳:本サイト(AIによる翻訳)

原文(English)を表示

【Introduction:】 The Flash technique is a novel intervention aimed at rapidly decreasing the subjective disturbance of an aversive memory, thereby serving as a potential way of treating post-traumatic stress disorder (PTSD). The protocol is used to stimulate clients to engage in positive imagery while being discouraged to actively recollect the targeted disturbing memory. Previous research into the Flash technique's efficacy shows promising results, yet controlled studies are lacking. 【Objectives:】 To test the efficacy of the Flash technique, it was compared to an abbreviated eye movement desensitization and reprocessing (EMDR) therapy protocol in a controlled experimental setting. We hypothesized that the Flash technique would lead to a larger decrease in the emotionality and vividness of an aversive autobiographical memory when compared to EMDR therapy. Our second hypothesis was that the procedure of the Flash technique would be evaluated more pleasant by its receiver. 【Method:】 The sample consisted of 60 non-clinical participants (mean age = 25.28 years; 73.33% female) who were able to recall an aversive autobiographical memory. They were randomized to either the Flash technique or the EMDR therapy condition. Measurements consisted of emotionality and vividness-ratings pre and post intervention, and at 1-week follow-up. 【Results:】 Bayesian analyses showed no differences between Flash and EMDR to the extent to which the emotionality and vividness of their memory was reduced. Afterward, the Flash technique was rated more pleasant than EMDR. 【Conclusion:】 The results support the claim that the Flash technique might be used as a brief and efficacious intervention for individuals suffering from disturbing memories. Although the results suggest that its efficacy does not differ from EMDR, the Flash technique seems to yield similar outcomes in a more pleasant way. Further research into its working mechanisms and in a clinical sample is required.

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