Fear extinction induced by activation of PKA ameliorates anxiety-like behavior in PTSD mice.
この研究についてマウスを対象とした基礎研究で、人での治療効果を示すものではありません。持続エクスポージャー療法そのものではなく、それが狙う「恐怖の消去」を薬で促せるかを調べています。
効果を検証した研究対象:PTSD動物実験・前臨床
- 著者
- Gao F.・Wang J.・Yang S.・Ji M.・Zhu G.
- 掲載誌
- Neuropharmacology
- 巻号ページ
- 論文番号109306
- 発行年月日
- 2022年10月29日
- PMID
- 36341808
- 技法
- PE
- 研究デザイン
- 動物実験・前臨床
この研究のまとめ
P|対象
PTSDモデルのマウス。およびPTSD患者の末梢血の生物情報学的解析。
E|介入
プロテインキナーゼA(PKA)の活性化(ロリプラムまたはメグルミン環状アデニル酸の投与。持続エクスポージャー療法が目指す恐怖消去を薬理学的に促す試み)。
C|比較
比較対照:投与なしの条件、およびTrkB拮抗薬・mTOR阻害薬の併用条件。再曝露前に投与し、恐怖消去と不安様行動で比較。
O|結果
再曝露前に全身投与でPKAを単回活性化すると、PTSDモデルマウスの恐怖消去が促進され、不安様行動が改善した。ロリプラムの投与は海馬のBDNF/TrkBシグナルとcalpain1/AKT/mTORシグナルも改善した。この効果はTrkB拮抗薬とmTOR阻害薬によって部分的に阻害された。経鼻投与でも恐怖記憶の異常が調整され、不安様行動が改善した。著者らは、PKAの活性化がPTSDの症状消失における持続エクスポージャー療法の有用な補助療法になりうると述べている。
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