Eye Movement Desensitization and Reprocessing in adolescents with autism; Efficacy on ASD symptoms and stress.

この研究について対照群のない21名の研究です。養育者の評定では3か月後に改善が見られた一方、専門家による客観的な評価(ADOS-2)では有意な変化が認められていません。評価者によって結果が分かれている点をふまえてお読みください。
効果を検証した研究介入研究(非対照・パイロット)全文が読めます
著者
Leuning E.M.・Berk-Smeekens Ivd・Dongen-Boomsma Mv・Staal W.G.
掲載誌
Frontiers in psychiatry
巻号ページ
14巻719-726頁
発行年月日
2023年2月15日
PMID
36873194
技法
EMDR
研究デザイン
介入研究(非対照・パイロット)

この研究のまとめ

P|対象

自閉スペクトラム症(ASD)のある12〜19歳の青年21名。

E|介入

EMDR。日常的に経験するストレスの出来事に焦点を当て、10セッション実施。

C|比較

比較対照:なし。ベースライン・治療後・3か月後の追跡の前後追跡デザイン。対人応答性尺度(SRS・養育者評定)、ADOS-2、知覚ストレス尺度(PSS・自己報告)、臨床全般印象改善度で測定。

O|結果

養育者が報告したSRSの合計得点では、ベースラインから治療後の測定にかけてASD症状の有意な低下は認められなかった。一方、ベースラインから追跡時の比較では合計得点の有意な低下が認められた。下位尺度では社会的気づきと社会的コミュニケーションでベースラインから追跡時に有意な低下が認められ、社会的動機づけと限定的興味・反復行動では有意な効果は認められなかった。ADOS-2で測定したASD症状の総得点では治療前後に有意な効果は認められなかった。一方、自己報告の知覚ストレス尺度ではベースラインから追跡時に有意な低下が認められた。また独立した児童精神科医の評定により、52%の青年が終了時点で全般的な臨床機能の有意な改善を示した。著者らは、ベースラインと治療後の間には有意な効果がなく追跡時にのみ認められたことから「スリーパー効果」の可能性を示唆している。

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