Predictors and moderators of treatment outcomes in phase-based treatment and trauma-focused treatments in patients with childhood abuse-related post-traumatic stress disorder.

この研究について治療の効果ではなく、どんな方がどちらの治療で良くなりやすいかを調べた研究です。解離などの併存があっても、準備段階を置かずにトラウマの治療を始めてよい、という結論です。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
van Vliet N.I.・Huntjens R.J.C.・van Dijk M.K.・Huisman M.・Bachrach N.・Meewisse M.L.・van Haren S.・de Jongh A.
掲載誌
European journal of psychotraumatology
巻号ページ
15巻1号706-713頁
発行年月日
2024年1月17日
PMID
38230608
技法
EMDR
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

子ども時代の虐待に関連するPTSDのある患者121名。

E|介入

段階的治療(STAIRに続いてEMDR、57名)。

C|比較

比較対照:直接のトラウマ焦点化治療(EMDRのみ、64名)。無作為化比較試験の二次解析。境界性パーソナリティ症の存在・解離症状・自殺や自傷の行動を予測因子として、情動調節の困難・自尊心・対人的な問題を効果を左右する要因として検討。

O|結果

治療前のPTSDの重症度が、治療成績がふるわないことの有意な予測因子であった。解離症状の重症度も同様であったが、治療後に限られ、偽陽性を補正すると該当しなかった。複雑性PTSDの症状は、治療条件と治療成績の関係を左右しなかった。著者らは、検討した一般的な併存症状にかかわらず、直ちにトラウマ焦点化治療を行うことが子ども時代に関連するPTSDのある人にとって安全で有効な選択肢だと述べている。ただしPTSDの症状が重い人は、追加のセッションや他の根拠にもとづく治療の追加から恩恵を受けるかもしれないとしている。

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