Dialectical behavioral therapy for complex posttraumatic stress disorder (DBT-PTSD): an evidence-based disorder-specific treatment program.
この研究について主題は認知処理療法ではなく、比べられた相手(PTSDへの弁証法的行動療法)のほうです。認知処理療法には不利な内容で、抄録には効果の数字が示されていません。
効果を検証した研究対象:PTSDナラティブレビュー・総説
- 著者
- Bohus M.・Vonderlin R.
- 掲載誌
- Der Nervenarzt
- 巻号ページ
- 95巻7号630-638頁
- 発行年月日
- 2024年6月14日
- PMID
- 38874612
- 技法
- CPT
- 研究デザイン
- ナラティブレビュー・総説
この研究のまとめ
P|対象
子ども時代・青年期の性的または身体的トラウマに関連する複雑性PTSDの患者。重度の情動調節不全、持続する自傷、慢性の自殺念慮、重度の解離症状、罪悪感・恥・自己嫌悪・対人的問題を伴う著しく否定的な自己概念を呈する人。
E|介入
PTSDへの弁証法的行動療法(DBT-PTSD)。外来45週または入院12週。
C|比較
比較対照:認知処理療法(CPT)。2件の無作為化比較試験の結果の概観。
O|結果
本稿は、DBT-PTSDが2005〜2021年にハイデルベルク大学中央精神保健研究所で開発されたモジュール式の治療プログラムであり、弁証法的行動療法の原理・規則・スキル、トラウマに特化した認知的・曝露にもとづく技法、イメージを用いた介入、行動変容の手続きを組み合わせていると整理している。2件の無作為化比較試験の結果は、きわめて多様な症状領域にわたる大きな効果量と、認知処理療法に対するDBT-PTSDの有意な優位を示した。著者らは、これらの結果にもとづき、DBT-PTSDが子ども時代・青年期の性的虐待後の複雑性PTSDのあらゆる特徴に対する有望な根拠にもとづく治療プログラムだと述べている。
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