Cost-effectiveness analysis of the treatment of posttraumatic stress disorder related to childhood abuse: comparison of phase-based treatment and direct trauma-focused treatment.

この研究について新しく患者さんを調べた研究ではなく、すでにある試験のデータから費用対効果を計算したものです。準備段階を先に置く進め方は、費用の面で見合わないという結論です。
効果を検証した研究対象:PTSD経済評価・費用対効果分析全文が読めます
著者
van Vliet N.I.・Stant A.D.・Huntjens R.・van Dijk M.K.・de Jongh A.
掲載誌
Frontiers in psychology
巻号ページ
15巻383-395頁
発行年月日
2024年6月21日
PMID
38974099
技法
EMDR
研究デザイン
経済評価・費用対効果分析

この研究のまとめ

P|対象

子ども時代の虐待に関連するPTSDのある患者121名。

E|介入

段階的治療(STAIRに続いてEMDR、57名)。

C|比較

比較対照:直接のトラウマ焦点化治療(EMDRのみ、64名)。無作為化比較試験のデータにもとづく費用対効果・費用効用分析。主要評価項目はPTSDが寛解した患者の割合、費用効用分析では質調整生存年(QALY)。

O|結果

費用対効果分析では2群間に統計的に有意差は認められなかったものの、患者1人あたりの社会的費用の平均は2群で有意に異なった(STAIR+EMDR 19,599ユーロ 対 EMDRのみ 13,501ユーロ、平均差6,098ユーロ、95%信頼区間 117〜12,644ユーロ)。著者らは、STAIR+EMDRはEMDR単独と比べて費用対効果に優れず、トラウマ焦点化治療のほうが時間もかからないため、トラウマ焦点化でない段階的治療は子ども時代の逆境に由来するPTSDの治療の有力な選択肢とは見えないと結論している。

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