Neurobiology, psychotherapeutic interventions, and emerging therapies in addiction: a systematic review.
この研究についてEMDRだけを扱ったレビューではなく、依存症の治療全般を神経生物学の観点から整理した中でEMDRに触れたものです。効果の大きさをまとめたものではありません。
効果を検証した研究システマティックレビュー
- 著者
- Lomas C.
- 掲載誌
- Journal of addictive diseases
- 巻号ページ
- 44巻1号14-32頁
- 発行年月日
- 2024年12月17日
- PMID
- 39690473
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- システマティックレビュー
この研究のまとめ
P|対象
物質使用症(SUD)のある人。
E|介入
認知行動療法(CBT)、EMDR、マインドフルネスにもとづく再発予防(MBRP)などの心理療法と、新興の治療法。
C|比較
対象とした研究:嗜癖の神経生物学的基盤と心理療法の効力を扱った研究。抄録には選択基準の詳細が示されていない。
O|結果
本レビューは、前頭前野と辺縁系の連絡、中脳辺縁系のドパミン調節不全、グルタミン酸伝達の欠損といった神経生物学的な指標が治療効力に大きく影響すると整理している。たとえば前頭前野の低活動と扁桃体の過活動は衝動制御と情動調整の不良と相関し、そうした人はCBTとEMDRに反応しやすい。またグルココルチコイド受容体に関わるエピジェネティックな修飾は再発におけるストレスの役割を示し、ストレス脆弱性の高い人にはトラウマ焦点化療法が有効でありうるとしている。著者らは、神経生物学的知見と臨床的に検証された心理測定を統合すれば治療の層別化が大きく改善しうると述べている。
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