Eye Movement Desensitization and Reprocessing with and without Dialectical Behavior Therapy for Posttraumatic Stress Disorder and Comorbid Borderline Personality Disorder Symptoms: A Randomized Controlled Trial.
この研究についてPTSDに加えて境界性パーソナリティ症の症状がある方が対象です。調べられているのはEMDR単独ではなく、弁証法的行動療法を同時に行ったときの上乗せで、足しても効果は変わらず、途中でやめる方はかえって2倍多くなりました。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
- 著者
- Snoek A.C.・van den End A.・Beekman A.T.F.・Dekker J.・Aarts I.・Blankers M.・Vriend C.・van den Heuvel O.A.・Lommerse N.・Thomaes K.
- 掲載誌
- Psychotherapy and psychosomatics
- 巻号ページ
- 94巻3号175-193頁
- 発行年月日
- 2025年2月27日
- PMID
- 40015252
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
PTSDの診断があり、境界性パーソナリティ症の症状が4つ以上ある患者124名。
E|介入
EMDR単独(63名)。
C|比較
比較対照:EMDRと弁証法的行動療法(DBT)の同時併用61名。無作為割付。1年にわたりCAPS-5でPTSD症状の変化を測定。副次は境界性パーソナリティ症の症状・全般的機能・生活の質。
O|結果
両治療ともPTSD症状の大きな減少をもたらし、1年後に有意差は認められなかった(p=0.312、d=−0.23、95%信頼区間 −0.6〜0.1)。境界性パーソナリティ症の症状の減少と生活の質の改善も両治療で大きく同程度であった。全般的機能はWHO能力障害評価表2.0ではEMDR条件でのみ改善し、もう一方の指標(転帰質問票45)では両群とも改善した。またEMDR-DBT条件の患者はEMDR単独条件の患者と比べてEMDR治療からの脱落が2倍起こりやすかった。著者らは、EMDR単独がPTSDと境界性パーソナリティ症の症状の緩和と生活の質の向上において安全性と効力を示したと結論している。
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