Treatment of traumatic birth experience with postpartum early eye movement desensitization and reprocessing therapy: a randomized clinical trial.

この研究について出産直後の早期の介入です。質問紙による症状の得点では良くなりましたが、面接による診断の割合には有意差は認められていません。重い副作用はありませんでした。
効果を検証した研究無作為化比較試験(RCT)
著者
Hendrix Y.M.G.A.・van Pampus M.G.・Hofman A.・Henrichs J.・van der Horst H.E.・de Jongh A.
掲載誌
American journal of obstetrics and gynecology
巻号ページ
233巻6号654.e1-654.e25
発行年月日
2025年8月5日
PMID
40769315
技法
EMDR
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

出産から14日以内で、出産体験を外傷的だったと報告した女性151名。オランダ・アムステルダムの病院1施設と助産院25施設。10,963名のスクリーニングのうち861名が外傷的な出産体験を報告。

E|介入

産後早期のEMDR。産後2〜5週の間に60分×2セッション(76名、解析は74名)。

C|比較

比較対照:電話2回の通常のケア75名(解析は69名)。1対1の無作為割付。主要評価項目は産後9週時点のPCL-5(29点以上でPTSDの疑い)とCAPS-5。副次は抑うつ症状・母子の絆・出産への恐怖・生活の質・母乳育児率。

O|結果

治療群は対照群よりPCL-5得点の減少が大きかった(平方根尺度での調整平均差 −0.82、95%信頼区間 −1.24〜−4.04、P<0.001、平均差 −8.7点)。CAPS-5の症状重症度得点も治療群で有意に低かった(調整平均差 −0.73、95%信頼区間 −1.23〜−0.23、P=0.004、平均差 −3.8点)。PTSDの疑いの発生率は治療群で39.2%(29名)から11.1%(8名)へ、対照群で44.9%(31名)から29.2%(19名)へ減少し、治療群の減少が大きかった(調整オッズ比0.32、95%信頼区間 0.14〜0.73、P=0.006)。ただしCAPS-5によるPTSDの診断率には群間に有意差は認められなかった(治療群3名4.2% 対 対照群6名9.1%、P=0.310)。EMDRは抑うつ症状(P<0.001)、母子の絆の困難(P=0.008)、出産への恐怖(P=0.001)、心理的領域の生活の質(P=0.006)を改善した。母乳育児率に有意差は認められなかった。重篤な有害事象は観察されなかった。

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