Adverse effects of Eye Movement Desensitization and Reprocessing therapy: A neglected but urgent area of inquiry.

この研究について効果ではなく、安全性がどれだけ調べられてきたかを検討したレビューです。有害事象の報告が乏しい現状を指摘しています。
効果を検証した研究対象:PTSDシステマティックレビュー
著者
van Schie K.・van Veen S.C.
掲載誌
Current opinion in psychology
巻号ページ
67巻 論文番号102155
発行年月日
2025年8月29日
PMID
40929963
技法
EMDR
研究デザイン
システマティックレビュー

この研究のまとめ

P|対象

PTSDのある人。EMDRの無作為化比較試験51件。

E|介入

EMDR。有害事象の報告と監視の状況を検討。

C|比較

対象とした研究:近年のメタアナリシスに含まれるEMDRの無作為化比較試験51件。

O|結果

本レビューによれば、51件のうち有害事象に言及していたのは9件のみで、体系的な評価手順を用いていたのは1件だけであった。9件中5件では患者が有害事象を報告していたが、多くは軽度・一過性で、事前の基準や構造化された監視のない記述にとどまっていた。脱落は比較的一貫して報告されるが、有害事象の指標としては信頼できないとしている。著者らは、有害事象の監視がないことがEMDRの利益と危険の解釈を難しくしていると述べ、記憶の曖昧化や偽りの記憶といった認知面の危険についても、近年の知見では頑健でも臨床的に懸念されるものでもないとしたうえで、標準化された有害事象の監視・危害基準の事前登録・安全性の評価項目の併記を提案している。

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