Does treating emotional memories come at a price? Effects of single-session EMDR, imaginal exposure, and imagery rescripting on forced-choice recognition of event details in healthy adults - a laboratory study.

この研究について患者への治療ではなく、健康な方に実験室でストレス課題を課して行ったアナログ研究です。EMDRが記憶の正確さを損なうという従来の指摘を検証したもので、この課題では影響が認められなかったという結果です。
効果を検証した研究効果研究(設計の記載なし)
著者
Aleksic M.・Ehring T.・Kunze A.・Wolkenstein L.
掲載誌
Behaviour research and therapy
巻号ページ
195巻 論文番号104884
発行年月日
2025年10月15日
PMID
41135438
技法
EMDR
研究デザイン
効果研究(設計の記載なし)

この研究のまとめ

P|対象

健康な成人265名。トリーア社会ストレステスト(TSST)を受けた人。

E|介入

EMDR、イメージ・エクスポージャー(IE)、イメージ書き換え法(ImRs)のいずれかを単回実施。

C|比較

比較対照:介入なし条件(NIC)。TSSTの翌日に介入し、1週間後に強制選択再認課題(正解1・もっともらしい妨害刺激3)で記憶を評価。

O|結果

予想に反し、各介入は再認成績に差のある影響を与えなかった。正答数はどの介入群でも介入なし条件と同程度だった。著者らは、ImRsとIEについては再認記憶を損なわないという近年の知見と一致するとし、EMDRについては、先行する実験研究が眼球運動を遅延自由再生・刺激弁別・yes/no再認の低下と結びつけてきたが、本研究では遅延強制選択再認に障害が認められなかったことから、従来報告された負の効果は記憶の転帰や課題形式をまたいで一般化しない可能性があると述べている。ただし、実験室でのアナログ研究であること、再認課題のみに依拠していること、治療の忠実性の確認がないことを限界に挙げ、効果がなかったのは介入の効力が限られていたためという可能性も排除できないとしている。

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