Can therapists and senior advisors predict improvement of PTSD severity, based on clinical intuition and liking of their patients?
この研究について治療の効果ではなく、治療者の直感や患者さんへの好意が結果を予測するかを調べた研究です。治療者が「良くなりそうだ」と感じたことが当たっていましたが、その予想自体が結果に影響した可能性も著者らは挙げています。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
- 著者
- Enning F.・Priebe K.・Steil R.・Görg N.・Müller-Engelmann M.・Schmahl C.・Kleindienst N.
- 掲載誌
- European journal of psychotraumatology
- 巻号ページ
- 16巻1号595-613頁
- 発行年月日
- 2025年11月6日
- PMID
- 41195774
- 技法
- CPT
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
子ども時代の虐待に関連するPTSDのある女性80名。
E|介入
認知処理療法(CPT)またはPTSDへの弁証法的行動療法(DBT-PTSD)。
C|比較
比較対照:なし。治療者と上級指導者の直感的な症状変化の予測、および患者への好意の水準が、CAPSの治療前後の変化を予測するかを4つの一般線形モデルで検討。評定は第4セッション後に実施。
O|結果
治療者の直感的な予測はCAPSの変化の強く有意な予測因子として現れたが(F1,73=11.37、p=0.0012、偏η²=0.1348)、上級指導者の予測はそうではなかった(F3,69=1.04、p=0.3799)。治療者・上級指導者いずれの好意の評定も治療の成功とはおおむね無関係であった(p値>0.15、偏η²<0.0270)。著者らは、治療者はわずか4セッションで患者の症状が改善するかどうかを見立てられるかもしれないとし、これが個別化治療に組み込める実質的な情報源なのか、それとも自己成就的な予言として働くのかを今後の研究で明らかにすべきだと述べている。また治療者の患者への好意の低さと転帰に実質的な関連がないことは、評定が10点中4点から10点まで幅があったにもかかわらず転帰が安定していた点で心強いと述べている。
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