Bilateral stimulation: differential effects in EEG and peripheral physiology.

この研究について治療の効果ではなく、EMDRで使う左右交互の刺激が体にどう働くかを調べた実験です。各群20名と小規模です。
効果を検証した研究対象:PTSD実験研究(アナログ・健常者)全文が読めます
著者
Stingl M.・Schäflein E.・Spieler D.・Henn M.・Hanewald B.・Sack M.
掲載誌
BJPsych open
巻号ページ
11巻6号 論文番号e278
発行年月日
2025年11月13日
PMID
41229305
技法
EMDR
研究デザイン
実験研究(アナログ・健常者)

この研究のまとめ

P|対象

PTSDの女性患者20名と、条件を揃えた健康な対照20名。

E|介入

両側性感覚刺激(BLS)。視覚(眼球運動)または触覚(交互の触刺激)。

C|比較

比較対照:刺激の種類(視覚・触覚)と記憶の条件(ストレスの強い出来事・中性の出来事)を組み合わせた被験者内の釣り合わせデザイン。前頭部脳波と末梢の生理指標を刺激の前後に記録し、混合モデルで解析。

O|結果

視覚・触覚いずれの両側性刺激も、前頭部脳波の総パワーを有意に増加させ、スペクトル端周波数と末梢の生理的活性化を減少させた。これらの効果は両群・両記憶条件で一貫していた。著者らは、視覚か触覚かの様式や情動的な記憶の内容にかかわらず、両側性刺激が前頭部脳波活動の増加と自律神経の覚醒の低下と関連しており、これはEMDRにおいて両側性刺激がトップダウンの皮質性の調整を促し、心理的な回復を進める内在的な機序を用いて情動処理を助けるという仮説を支持すると述べている。

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