Intrusive Memory Frequency and Related Inner Tension Following Dialectical Behavior Therapy or Cognitive Processing Therapy for Posttraumatic Stress Disorder: An e-Diary Study.

この研究について認知処理療法にはやや不利な結果です。つらい記憶がよみがえる回数は同じように減りましたが、そのときの緊張感は比べた相手のほうがよく減りました。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
Schmitz S.E.・Ebner-Priemer U.W.・Kleindienst N.・Friedmann F.・Bohus M.・Steil R.・Müller-Engelmann M.・Limberger M.F.・Hartnagel L.M.・Santangelo P.・Priebe K.
掲載誌
JMIR mental health
巻号ページ
36巻6号750-755頁
発行年月日
2025年12月8日
PMID
41359860
技法
CPT
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

子ども時代の性的・身体的虐待に関連するPTSDがあり、境界性パーソナリティ症の基準を3つ以上満たす女性193名。

E|介入

認知処理療法(CPT)。

C|比較

比較対照:PTSDへの弁証法的行動療法(DBT-PTSD)。多施設の無作為化比較試験。電子日誌による評価を治療前・6か月後・12か月後の3時点で実施し、各時点で5日間連続して侵入記憶と関連する内的緊張を出来事ベースで報告。

O|結果

侵入記憶と関連する内的緊張はいずれも経時的に有意に減少した(侵入 β=−0.53、P<0.001/内的緊張 β=−0.15、P<0.001)。侵入の頻度の減少は治療群間で有意に異ならなかったが(β=0.05、P=0.45)、DBT-PTSDはCPTと比べて侵入に関連する内的緊張の減少が有意に大きかった(β=−0.16、P<0.001)。著者らは、日常生活のなかで電子日誌を用いてトラウマ焦点化治療を実時間で評価した初の研究だとし、DBT-PTSDが情動調節の方略と苦痛耐性を重視することが、境界性パーソナリティ症の症状を併存する人にとくに関わるのかもしれないと述べている。

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