The role of gender and child sexual abuse history in treatment response in two treatments for posttraumatic stress disorder.

この研究について治療の効果ではなく、性別や子どもの頃の性被害の有無で効き方が違うかを調べた研究です。子どもの頃の性被害がある女性では、認知処理療法の効果が小さいという結果でした。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)全文が読めます
著者
Brown S.E.・Sloan D.M.・Shayani D.R.・Hayes A.M.
掲載誌
Journal of anxiety disorders
巻号ページ
120巻33-54頁
発行年月日
2026年3月18日
PMID
41894887
技法
CPT
研究デザイン
無作為化比較試験(RCT)

この研究のまとめ

P|対象

PTSDを主診断とする治療を求める男性66名・女性60名(計126名)。約半数(60名)が子ども時代の性的虐待の既往を報告。

E|介入

認知処理療法(CPT)。

C|比較

比較対照:筆記による曝露療法(WET)。無作為割付。盲検評価者がCAPS-5でPTSD症状と寛解の状態を治療前と第1セッションから6・12・24週後に評価。性別・子ども時代の性的虐待・治療群・時間の交互作用を線形混合効果モデルで検討。

O|結果

線形混合効果モデルにより、性別・子ども時代の性的虐待の既往・治療群・時間の間に有意な交互作用が認められた(B=1.29、t[158]=2.33、p=0.021)。事後の多重比較では、子ども時代の性的虐待の既往がなく認知処理療法に割り付けられた女性が、他の全ての群よりPTSD症状の減少が大きかった。他の群間に統計的に有意差は認められなかった。また24週時点でPTSDが寛解した割合は、子ども時代の性的虐待の既往がない女性のほうが既往のある女性より大きかった(χ²(1, n=24)=4.00、p=0.046)。この型は筆記による曝露療法では観察されなかった。

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